三重県で不動産物件として流通している土地は、更地になっている整地と、現状有姿の二種類に分けられます。土地を探すときは、どちらを選びたいのかだけでなく、どのように利用したいのかを明確にしおくと良いでしょう。更地になっている整地は、すぐに一戸建てを新築できる状態です。注文住宅の工務店に依頼しても、ハウスメーカーに依頼しても大丈夫です。現状有姿の土地は、現在の状況のまま売買されることを意味していますので、古い建物があれば取り壊されることなく売却されます。
中古一戸建ての場合は、リフォームすれば住める場合もありますが、基本的には経年劣化が激しくて修復が困難な場合が多いです。購入した人が自己負担で更地にすることになります。築年数が三十年を越えている木造建築の一戸建ては、古屋と呼ばれています。古屋つきの土地は、土地物件として売却されます。更地のほうが利便性が高いですし、整地されていれば電気や都市ガスの敷設もスムーズですから、一戸建てを新築するのにも便利です。整地は区画整理された分譲地の状態が多いので、敷地面積が似たようなタイプになりがちです。夫婦で子育てしながら暮らせる一戸建てを希望している場合は、延床面積が100平方メートル前後の一戸建てを新築できる敷地面積で区画されている場合が多いです。
二世帯同居を考えていて、延床面積が130平方メートル以上の一戸建てを希望している場合は、敷地面積が狭く感じられてしまいます。中古一戸建てや古屋の残されている現状有姿の土地は、取り壊し費用や整地工事費用が掛かってしまいますが、現在では入手が困難な利便性の高い住宅地や商業地域の土地の場合が多いのが魅力です。不動産会社の仲介している物件には限界がありますが、中古一戸建てや古屋を取り壊す前提で土地探しをすると、選択肢が広がりますし、利便性の高い地域の土地も入手しやすくなります。注文住宅の工務店に相談すれば、現状有姿の土地を利用価値の高い整地にしたうえで、一戸建てを新築してもらえます。区画整理された分譲地よりも広い敷地面積の土地も多いので、二世帯同居を検討している家族は覚えておくと良いでしょう。
工務店によっては、付き合いのある地主から古屋つきの土地を売却してもらえるように口利きしてもらえます。条件に合う更地を探し続けるよりも、取り壊し工事も含めて新築できる現状有姿の土地まで条件を広げれば、工務店の紹介で利便性の高い土地を入手できる可能性が高くなりますので、工務店に相談してみましょう。